こんにちは 現場監督は「電気工事士」でもあります。
過去にカタギの方々が経験しないようなことを「合法的に」経験しております。
※反社ではないですよ
さて、今日の任務
※最近SPY×FAMILYにはまっております
蛍光灯すべて点かなくなった!!
現場に到着と同時に答えがわかりました。
FG-4P型点灯管、ナショナル(現Panasonic)のロゴから察するに20年以上前のモノであることは明らかです。
この時代の点灯管ですが
使っても使わなくても957.541日ごとに性能が劣化します
えらい具体的な日数ですね・・・
この時代の点灯管の電極には
「放射性同位元素」
であるプロメチウム147が使われていたものです。
プロメチウム147の半減期は2.6234年 365日をかけると957.541日となるわけです
製造当初使われたプロメチウム147の半数がこの期間でサマリウム147になってしまうわけです。
点灯管に対するプロメチウムの使用は2002年ごろまで使われたとの資料があります。
仮に生産から20年経った点灯管にあっては7.6回半減期を迎えているわけです
便宜上半減期8回で計算してみます
0.5^8=0.00390625
すなわち点灯管の起動に必要なモノが1%以下にまで減少してしまったわけです。
同じ製造時期の商品がいっぺんに具合が悪くなる理由はこういったところにあるわけです。
なお、現在の商品は放射性物質を使用していないとのこと。
なお、現場にあっては蛍光灯と点灯管を交換して工事を完了しております。